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どちらも自然な考え方ですが、「週2出社だから郊外」と決める前に、比べておきたいことがあります。同じ片道45分でも、月に何回通うかで移動時間は変わります。一方、在宅勤務が増えると、部屋の使い勝手や近所の買い物環境が平日の過ごし方に関わってきます。
まずは通勤時間を月単位で見て、そのうえで家賃と在宅勤務の日を合わせて考えてみましょう。
片道15分の差は、月にするとどれくらい?
片道30分の街と45分の街を比べます。週2出社を月8日、週5出社を月20日として計算すると、往復の通勤時間は次のようになります。
| 自宅から職場までの片道時間 | 週2出社・月8日 | 週5出社・月20日 |
|---|---|---|
| 30分 | 月8時間 | 月20時間 |
| 45分 | 月12時間 | 月30時間 |
| 60分 | 月16時間 | 月40時間 |
比較のための試算です。1か月を4週間とし、祝日・休暇・残業による違いは含めていません。計算式は「片道時間×2×出社日数」です。
片道30分から45分へ広げた場合、増える時間は週2出社なら月4時間、週5出社なら月10時間。同じ15分の差でも、毎日通う人には積み重なります。
ただし、週2回でも片道60分なら、出社日は往復2時間です。月間の合計に納得できても、朝早く出る日や残業した日の帰宅を無理なく続けられるかは、別に考えておきたいところです。
ここで使う時間は、玄関を出てから職場に着くまで。駅間の所要時間に、自宅から駅までの徒歩、列車待ち、乗り換え、到着駅から職場までの移動も加えてください。
週5出社なら、短くできる区間を毎日の動きで探す
毎日出社する人は、乗車時間に加えて「どこで時間がかかるか」を見ておくと候補を選びやすくなります。
駅まで歩く距離が長いのか。乗り換えで階段を何度も使うのか。職場に近い出口まで構内を歩くのか。同じ片道45分でも、その内訳は違います。
帰り道も確認したい点です。駅から家へ向かう途中で買い物を済ませられれば、帰宅してから出直す手間を減らせます。夕食や日用品の買い物まで含めて、平日の動きを想像してみてください。
家賃を抑えるために通勤範囲を広げる選択はあります。ただ、帰宅後に勉強や運動をしたい人、朝の支度に余裕を持ちたい人は、毎日の移動が増えても続けられるかを先に確かめたいところです。
週2出社なら、通勤を延ばして何を得たいかを決める
週2出社の人は、通勤時間の上限を少し広げて比較する余地があります。そのときは、遠くなる代わりに何を優先するかを一つ決めておくと、街選びが進みます。
例えば、次のような希望です。
- 同じ間取りで月々の家賃を抑えたい。
- 机と椅子を常設できる部屋を探したい。
- 仕事をする場所と寝る場所を分けたい。
- 昼休みに買い物や散歩へ出られる場所に住みたい。
仮に、家賃が月1万円低く、通勤が片道15分長い候補が見つかったとします。家賃の差は年12万円。週2出社・月8日なら、増える通勤時間は月4時間です。
これは実在する駅の相場差ではなく、比較のための例です。実際には管理費、自己負担の交通費、引っ越し費用なども確認する必要があります。
また、郊外へ広げても、部屋を大きくすれば家賃が下がるとは限りません。「安く住む」と「同じ予算で広く住む」は分けて比べると、何のために通勤時間を延ばすのかが明確になります。
リモートワークの日は、部屋と近所が仕事場の一部になる
週2出社・週3在宅なら、平日の多くを自宅で過ごします。駅への近さだけでなく、長時間仕事をする場所として部屋を見ておきたいところです。
内見では、机を置けるかに加えて、椅子を引いて座る余地や、モニターを置く奥行きまで確認します。仕事のたびに食卓を片づける必要があるかどうかも、毎日の使い勝手に関わります。
厚生労働省のテレワーク総合ポータルでも、可能であれば専用の作業スペースと机・椅子を用意し、照明や空調などを整えることを案内しています。在宅勤務の作業環境について
住まいを選ぶ段階では、次の点も確認しておくとよいでしょう。
| 確認すること | 見ておきたい点 |
|---|---|
| 平日昼間の音 | 窓を閉めた状態で道路や周辺施設の音がどう聞こえるか |
| インターネット | 利用できる回線、個別契約の可否、工事の要否 |
| 明るさ | 机を置く場所が暗すぎないか、画面に光が映り込まないか |
| 昼食・買い物 | 昼休みに無理なく往復できる店があるか |
| 外へ出るきっかけ | 短い散歩や用事を済ませられる場所が近くにあるか |
「インターネット無料」という表示だけでは、仕事に必要な通信品質までは判断できません。オンライン会議が多い人は、契約条件や設備を管理会社に確認しておきたいところです。
街の下見も、できれば在宅勤務をする時間帯に。休日の夜に静かだった場所が、平日の昼間も同じとは限りません。
フルリモートでも、都心へ出る用事を数えてみる
出社がほとんどない人は、職場への近さよりも、部屋や日常生活を優先して候補を広げられます。
その場合も、友人と会う場所、趣味で通う場所、帰省に使う駅などを書き出してみてください。出社は月1回でも、休日に毎週都心へ出るなら、その移動は残ります。仕事以外の行き先まで含めると、住みたい沿線が見えてくることがあります。
自宅で集中しにくい日に外で働くつもりなら、利用できる施設と費用も確認が必要です。カフェが近くにあっても、通話や長時間の作業ができるとは限りません。
在宅中心で仕事を続ける予定でも、出社頻度が増えた場合に通える範囲か、一度考えておくと候補を比較しやすくなります。
候補の街は、今の条件と少し広げた条件で比べる
街探しでは、まず今の出社日数で無理なく通える範囲を選び、その後に通勤時間の上限だけを少し広げてみてください。間取りや家賃条件を一度に変えなければ、どの駅が新しく候補に入ったかを追いやすくなります。
TOKYO WHEREの通勤時間は駅間の目安です。候補が見つかったら、徒歩や待ち時間を足して、この記事の表と同じように月間の往復時間を計算します。家賃目安は間取りごとに比べ、部屋の広さや設備は実際の募集情報で確かめてください。
週5出社なら、繰り返す移動をどこまで減らしたいか。週2出社なら、在宅の日を過ごす部屋に何が必要か。気になる街が残ったら、出社する朝と自宅で働く昼の両方を想像しながら、下見の予定を立ててみましょう。
記事作成:TOKYO-WHERE運営/公開日:/更新日:。通勤時間・家賃差の例は編集部による仮定の試算で公的統計や特定駅の実測値ではありません。
通勤時間と家賃を、勤務地に合わせて比べる
職場で利用する到着駅を選ぶと、通勤時間・間取り別の家賃目安・乗り換え回数で候補を絞れます。
写真の出典・利用条件
写真:Mister0124 / 三鷹駅・北口(Wikimedia Commons) / CC BY-SA 4.0。
原写真:JR Chuo-Main-Line Mitaka Station North Exit.jpg
サイズ変更・WebP変換・トリミングと、表示時の暗いオーバーレイを適用しています。加工後の写真も上記の利用条件で提供します。
